あのね帳

長めの独り言

666文字の冷凍保存

永遠なんてないって分かっているけれど、いや、本当は分かりたくなくていつもどこかすこし目を逸らしているけれど、永遠を願う気持ちがそこにあった事実は消えずに永遠に残るって信じていたい。生きている限りいつか死ぬけれど、その人の存在を誰かが覚えている間はその誰かの中で命が続いているって思いたい。生身の人間がグループを組んでいるということはそのグループだっていつか終わりを迎えるけれど、終わらせないこの瞬間の意志とそれを口に出すことを選んだ刹那のきらめきを、勝手にだいじに掻き集め、抱きしめさせてほしい。

全員で66歳にって言うけど、最初に冷凍保存されて3年間待つ髙地くんも、5人目まで冷凍保存し続けて最後の1年を独りきりで過ごさなきゃいけない慎ちゃんもしんどいよ。そもそも人間を冷凍保存なんてできないし。6人同時にいなくなられちゃったらこっちはどうすればいいのよ。そんならせーのの掛け声で一緒に死なせてよ。いや、うん、冗談言ってること分かってるし、今書いてるこれだって口から出任せみたいなもんで。でも、だから。その愛しい愛しい冗談、冷凍保存して、私の頭のなかに仕舞わせて、

 

 

Nothing lasts forever, Nothing but our love,

仮に “our” を6人のことだとして。“love” にはmusicが含まれるんじゃないかと思ったり思わなかったりして。あなたたちの歌が詠み人知らずになるまで聴かれ、歌い継がれていたらなんていう、そうやって6人が永遠になったらなんていう、叶っても永遠に知ることのない夢。