あのね帳

長めの独り言

雨に打たれて

 大好きな6人がデビューする日がやってきた。

 本当は、可愛らしい手書きの文字でみんなの素敵なところに大好きなところ、そしておめでとうの気持ちをいっぱい詰め込んだお手紙を書いたりしたかったけれど、なんだか向いてないなと思ってしまったのでやめた。その代わりと言ってはなんだけど、きっとメンバーの誰の目にも触れないブログでちょっとずつ、好きになった頃から振り返ってみることにした。

 

 ドドド新規なので好きになったきっかけはYouTubeで、最初にSixTONESを見るぞ!と意識して見たのはフォロワーさんに教えてもらった「SixTONES【初めての朝活】鹿に囲まれ大ピンチ!?」の回だった(たしかYouTube開設当初にもチラッと見てはいたのに、ハマる余裕がなかった...もったいないことした!と今では思う)。せっかくオススメしてもらったから!とわくわくしながら見始めて、動画の最初からやたら自由な人多いな?!いやなんか一人寝坊してるし治安悪ない?みんなガンガン好き勝手喋るやん...と思っていたら縄で縛ってお散歩とかなんとか言い出すし何故か縄そのものを受け入れるのは早いし...オイオイって頭の中でツッコミながら見ているうちにぐんぐんのめり込んでいった。朝っぱらから散々鹿で騒いでいたのに、特に何事もなかったかのように縄をほどき、美味しそうにパンを食べてきっちり食レポまでこなし、動画の最後に「過去イチまったりした回だったね」と振り返っているのを見て、その瞬間ああもうわたし絶対この人たちのこと好きや〜ん...と思わされた。

 そこからは本当に一瞬で。過去動画を一気に見てバラエティ動画一つひとつの面白さにびっくり。どれも声を出して笑いながら見た。コンサートやその裏側の様子などが収められた動画では歌唱やパフォーマンスのレベルの高さはもちろん、グループとしての世界観がしっかり構築されているところに夢中になった。そして何より、ちょっとしたゲームとくだらない話でめちゃくちゃ盛り上がっちゃうどうしようもなく愛おしい大男たちにハートをぎゅぎゅっと掴まれてしまったのだ。

 そんなこんなで見事にズドンと沼落ちしてから2ヶ月強。久しぶりに会う村上担の友人と食事をしながら、実は最近好きなグループが増えてね...と話を聞いてもらっている最中に飛び込んできたデビューの報せ。その夜東京ドームでジャニーズJrのコンサートが行われていることは知っていたからその後のコンサートや円盤の告知はあるかもしれないなと予想していたけれど、予想をはるかに上回って史上初の同時デビューが発表された。かなり動揺したので、とりあえずなんだか凄いことが起きている...ということだけ認識してそれ以上は考えないことにした。この人たちが好きだ!と思ったJrのグループ(結果的にわたしがリアルタイムで追いかけることができた彼らがJrだった期間は一瞬だったけれど...)がデビューするなんていう経験は初めてだったから、どんな心持ちでいればいいのかもよく分からなかった。

 楽しみなことは沢山あったけれど何よりCDへの期待が大きかった。デビューという一度きりのタイミングで、SixTONESはどんな楽曲をもってくるんだろう。『この星のHIKARI』や『光る、兆し』のようにキラキラしていてジャニーズアイドルらしい曲も大好きだけど、やっぱり彼らなら『IN THE STORM』や『Amazing!!!!!!』みたいに自分たちの個性がハッキリ出る曲を一曲目に据えるのかも!なんて色々考えてみたりして、とにかくワクワクしていた。11月に入って『Imitation Rain』がデビュー曲として発表されたとき、かなり衝撃的ではあったけれど、妙な納得感があった。そりゃ、予想通りにはいかないよな。それを上回ってくるのがSixTONESよね、と。この曲を歌う5年後、10年後の彼らを想像して、また楽しみが増えた。きっとこの期待もかるがる上回っちゃうんだろうな〜なんて思っている。

 10月末に京本担の友人とホールツアー「Raugh xxxxxx」に行った。悩みに悩んでやっとこの人と決めた松村北斗さんのうちわを胸に、はじめて生で見るSixTONESに全身どっぷり浸かった。前日に頭に叩き込んだセットリストも登場の瞬間に全部吹っ飛んでしまい、次から次へと押し寄せるダイナミックなパフォーマンスにただただ圧倒された。こんな至近距離でジャニーズを見ることはもうないんじゃないかというくらい一人ひとりの解像度が高かったので、これは心臓に悪い...と軽い眩暈を覚えながらもなんとか必死で目に焼き付けた。このホールはもうすでに彼らには狭いのではと思うくらい、想像以上にスケールのでっかい男たちだった。全員が最強。良い意味でアイドルっぽくない、なんて言われがちな彼らは(個人的にこの言い回しは好きではないけれど...)、実際ライブに行って見たらめちゃくちゃアイドル。強気なパフォーマンスはそれぞれに「俺が一番格好良い」そして「俺らが一番格好良い」っていう自信で溢れていて、そういうところが好きだなと思った。

 わたしは自分自身の魅力・自分たちのグループの魅力をしっかり解っているアイドルが好きだ。SixTONESはステージの裏側では意外にも心配性で気にしいな一面が見えるのでファンとしてはそれも可愛らしいな〜なんて思ったりもするけれど、ステージの上では不安や迷いなんてものとは全く無縁のように振舞い、絶対的な輝きを放つ。そんな彼らにとてつもなく惹かれてしまう。彼らはそのあたりのバランスがとてもよく取れているグループだと思う。パフォーマンスのときは自信満々にどんと構えて、前に立って引っ張ってくれる。ブログや雑誌のテキストでは、ちょっと申し訳なくなるくらいこちらに寄り添って手を差し伸べ、時にゆっくり隣を歩いてくれる。ほんとうに、やさしすぎるくらいだ。いつもありがとうね。

 これからは、一緒に走りたいなと思う。SixTONESと新しい景色を沢山見たい。長かったJr.時代を振り返って、卒業したかったけど大切だったと言う彼らが、デビューを通過点だと言い切る彼らが、ひとつずつ夢を叶えたりやりたいことを新たに見つけたりするのを見届けたいし、いちファンとして応援し続けたい。もしかすると、この先一筋縄ではいかないことだらけかもしれない。でもこの6人なら大丈夫だ。“こいつら、まちがいない” って、確信しているから。

 

 CDデビューおめでとう。大好きです。